コラム
倉庫移管の費用は何で決まる?自社の数字で計算する手順

倉庫を乗り換えるとき、気になるのは「結局いくらかかるのか」ではないでしょうか。移管の費用は、見積書に1行で載るものではなく、いくつかの費用を足し合わせたものです。この記事では、倉庫移管の費用を自社の数字で計算するための項目と式、今の倉庫に確認することを整理します。
結論:費用は4つの合計で見る。在庫が切れた順に移せば、前の2つがかからない
倉庫移管の費用は、「今の倉庫からの出庫・返送の作業料」+「移送費」+「新しい倉庫の入庫料」+「並行期間の費用」の合計で見ます。在庫が切れた商品から順に、次の仕入れを新しい倉庫へ直接入荷する方法なら、最初の2つ(今の倉庫からの出庫・返送と移送)はかかりません。ただし、MARKLOGI(マークロジ)の入庫料は通常どおりかかります。
移管の費用とは
移管の費用とは、倉庫を切り替えるために一度だけ発生する費用と、切り替えの間だけ余分にかかる費用の合計のことです。毎月の保管料や出荷料は、切り替えの前後で比べる別の費用なので、ここには含めません。
移し方の違い(まとめて移す/切れた順に移す)や、切替前に決めておく項目は、倉庫の乗り換え・移管のページにまとめています。この記事では、その費用の部分だけを計算します。
費用の項目表:どこに払い、何で決まるか
| 項目 | どこに払うか | 何で決まるか | 確認先 |
|---|---|---|---|
| 今の倉庫からの出庫・返送の作業料 | 今の倉庫 | 点数、ケース数、返送の条件 | 今の倉庫の契約書・料金表 |
| 移送費 | 運送会社など | 荷物の量、距離、手配する人 | 運送会社の見積 |
| 新しい倉庫の入庫料 | 新しい倉庫(MARKLOGI) | 移す点数、バーコードの有無 | 料金表 |
| 並行期間の費用 | 今の倉庫 | 並行する月数、今の倉庫の最低料金・月額基本料 | 今の倉庫の契約書・解約条件 |
MARKLOGIは初期費用・月額基本料・システム利用料が0円のため、並行期間に余分にかかるのは今の倉庫側の費用です(保管料・出荷料は毎月の費用として別に比べます)。どの項目も、御社の在庫数と今の倉庫の契約で金額が変わります。まず「何点を、どの方法で移すか」を決めてから、項目ごとに数字を入れていきます。
計算式:移す方法ごとに足し算する
今の倉庫の料金は倉庫ごとに異なるため、ここでは記号で示します。a円/点は今の倉庫の出庫・返送の作業料、b円/ケースは梱包や荷づくりの料金、Tは移送費の合計、Nは移す点数、Mは並行する月数、c円は並行期間中に今の倉庫に払う月額(最低料金や月額基本料など)です。これらは御社が今の倉庫に確認する数字で、MARKLOGIが示す金額ではありません。
在庫をまとめて移す場合
- 今の倉庫からの出庫・返送の作業料 = a円/点 × N点 + b円/ケース × ケース数
- 移送費 = T円
- 新しい倉庫の入庫料 = 入庫料(円/点) × N点
- 並行期間の費用 = c円 × M か月(まとめて移す場合は短くなりやすい)
- 合計 = 上の4つの足し算
在庫が切れた順に移す場合
- 今の倉庫からの出庫・返送の作業料 = 0円(在庫を運び出さないため)
- 移送費 = 0円(同上)
- 新しい倉庫の入庫料 = 入庫料(円/点) × 新しい倉庫に入荷する点数
- 並行期間の費用 = c円 × M か月(売れ行きしだいで長くなりやすい)
- 合計 = 後ろの2つの足し算
並行期間の終わりに売れ残った在庫を移す場合は、その分の出庫・返送・移送の費用がかかります。また、切れた順に移す場合の入庫料は、今の倉庫に入庫していた場合の入庫料と置き換えて比べてください。
どちらの方法でも、最後に差が出やすいのは「並行期間の費用」です。切れた順に移す方法は前の2つが0円になる代わりに、2つの倉庫を使う月数Mが長くなることがあります。Mが何か月になるかは、商品ごとの在庫数と売れ行きで見積もります。
計算例:MARKLOGI側の入庫料
MARKLOGIの入庫料は、バーコードがある商品で10円/点、バーコードがない商品で20円/点です(税抜)。
| 移す点数 | バーコード | 式 | 入庫料(税抜) |
|---|---|---|---|
| 1,000点 | あり | 1,000点 × 10円 | 10,000円 |
| 1,000点 | なし | 1,000点 × 20円 | 20,000円 |
これは説明用の計算例で、実績や一律の見積額ではありません。今の倉庫側の費用(a、b、T、c)は、上の式に御社の数字を入れて足してください。
自社の数字を集めるチェックリスト
計算に必要な数字は、多くが今の倉庫との契約書や料金表に載っています。次の項目を集めておくと、比較がすぐに進みます。
- 出庫・返送の作業料(点あたり、ケースあたり)と、その最低額の有無
- 返送時の梱包資材・ラベル貼り替えなどの追加料金
- 移送を誰が手配し、運賃がいくらになるか(運送会社の見積)
- 解約の申し出から終了までの期間、その間の月額基本料・最低料金
- 移す点数、ケース数、バーコードの有無(商品ごと)
- 切れた順に移す場合:商品ごとの在庫数と、1か月に売れる点数
項目が書かれていない場合は、今の倉庫の担当者に確認します。金額が分からないまま比べると、あとから費用が増えることがあります。
よくある質問
移管の費用は、見積をもらう前に計算できますか?
今の倉庫の数字が分かれば、おおよそ計算できます。式のa、b、T、cに御社の数字を入れてください。MARKLOGI側は入庫料のほか、月々の費用を月額の試算で確認できます。
少ない在庫でも移管の費用は計算しますか?
はい。点数が少ないほど入庫料の合計は小さくなりますが、並行期間の最低料金は在庫の量と関係なく発生することがあります。少量から預ける場合は小ロット・少量からの発送代行も参考になります。
まとめ
- 移管の費用は「今の倉庫からの出庫・返送の作業料」「移送費」「新しい倉庫の入庫料」「並行期間の費用」の合計で見る
- 在庫が切れた順に移せば、今の倉庫の出庫・返送と移送の費用はかからない。MARKLOGIの入庫料は通常どおりかかる
- 今の倉庫の料金は記号のまま式に置き、契約書で確認した数字を入れて計算する
- 差が出やすいのは並行期間の費用。月数と最低料金を先に確認する
今の条件と移したい範囲が分かれば、一緒に費用を整理することもできます。料金表と倉庫の乗り換え・移管もあわせてご覧ください。運営は株式会社マークファインです。
料金・条件は2026年10月28日時点のMARKLOGIの内容です。表示金額はすべて税抜です。
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